株式会社FREEMINDの北田社長に取材!

北田 秀司(きただ ひでじ)

株式会社FREEMIND 代表取締役
生年:1957年

本日は北田社長の人生哲学を明らかにできたらと思います。よろしくお願いします!

よろしくお願いします。

北田社長は大学生の頃、どんなことをしていたのでしょうか?

大学時代はツアーを企画していました。

企画!?どんなツアーを企画されていたのですか?

夏はテニスツアー、冬はスキーツアーを企画していました。自分たちでチラシを作って配ったり、バスをチャーターして大学生を連れて行ったりしていましたね。

大学生でそんなことをしていたんですか!?

そうなんです。バスは夏、冬でそれぞれ5回、一度に4台ずつチャーターしました。結構儲かりました。儲かった分の半分はスタッフと寿司食べて一晩で消えちゃうんだけど。(笑)

すごい。(笑)その後はどうされたんですか?

大学卒業後は4年間サラリーマンを務めました。

あれ、4年間だけ……?

4年間サラリーマンした後は、嫁の親が会社の経営をしていたのでそれを継ぎました。でも、相手方のご両親と合わなくて……それも辞めました。

えぇ……

それから「空」というシステム会社を創りました。本当にゼロからのスタートだったので大変でした。でも楽しかったです。

そこで楽しかったと思えるのがすごいです!

子ども達がいたので失敗できない、という想いはありました。でも子ども達を立派に育てるという親としての責任があったので、攻める覚悟を決めました。

覚悟を決めるのは相当勇気がいることだったと思います。社長が影響を受けた人物はいますか?

それがあんまりいないんです。これまで自分でやってきたということもあるので、人に言われて失敗してその人を恨むより、自分で考えてやって、失敗する方が気持ち良いなって思うんです。自分でやったんだから仕方ないってなる。

様々な経験を積んでこられた北田社長だからこその言葉ですね。北田社長がビジネスをする上で大切にされていることはありますか?

自分の中で一番大切にしているのは「勘」ですね。

勘……!?

「勘」っていうのは、それまで蓄積した知識に無意識下でアクセスするってことなんです。急に閃くものじゃない。人間は過去のデータにアクセスして判断しているわけですが、情報は本能的に蓄積されていくわけです。自分ではわかっていないつもりでも、実は知見が溜まっていっているんです。悩んで、悩んで、悩み抜いて決断したら結局失敗するっていうことは結構あります。考えすぎるといらない欲求が出てくるんですね。即断即決であれば、後でうまくいかないと思ったら修正できるし、自分の思ったことと外れることがほとんどないんです。だから僕は、何かを判断するときは「勘」を大切にします。

何か新しいことをする時も「勘」に頼ってやるのでしょうか?

新規事業などを始める時は、そのビジョンが描けた時に始めるようにしています。ビジョンが見えていない時に新しいことをしようとすると、上手くいかないんです。新しいことをする時はビジョンを描いて、そのビジョンに向けて逆算して、今やるべきことを見つけ出します。

確かに。ビジョンを描いてからやると方向性がずれることが少ないように思います。

いつもそういう視点を持ってビジネスをするようにしています。

好きな言葉は何かありますか?

あんまり考えたことないです。ただ、自分の中でこれを大切にしよう、というのはあります。それは「自分のワクワク感」です。

ワクワク感……?

ワクワクしていないと僕は生きていけないんです。何をするにしても「おもろい、おもろい」って思わないと楽しくない。面白くないことをしたってどうせ死ぬんです。だったら寝てる時以外、生きてる時は楽しくしないとね、と思うんです。

すごく素敵な考え方です。最後に一つ大学生に対してメッセージをお願いします!

僕の持論ですが、今の学生に対しては「真っ当な道を進んで、その後に踏み外すのが良い」と思っています。初めから道を外したくなる気持ちもわかります。でもそれは後からでもできる気がします。例えば、ベンチャー志向の学生が増えてきたように思いますが、成長しようと思うなら大企業に進む方が絶対にいい。大企業には研修制度がしっかりとあるので、大企業に行っておけば後から役に立ちます。「守破離」という言葉があるように、何をするにしても最初から我が道を主張するのではなく、王道を通ってそこから自分だけの道へ進んでいくと拓けていくのではないかと思います。

自分を指針として、ワクワク感を大切にする生き方素敵だと思いました!北田社長、ありがとうございました!