株式会社デイアライブの今西社長に取材!

今西 建太(いまにし けんた)

株式会社デイアライブ 代表取締役CEO
生年:1983年

今西社長、よろしくお願いいたします!

よろしくお願いします。

はじめに、今西社長の生い立ちについて教えてください!

僕は名古屋で生まれて京都で育ち、小さい頃からサッカーをしていました。小学生の時には父親が買ってきてくれたWindows95で遊んでいました。それまで家庭とサッカーチームくらいしかなかった僕の生活がWindows95のおかげで世界と繋がった感じがしましたね。

Windows95では何をしていたんですか?

ウェブサイトを作ってみたりしていました。

小学生でウェブサイトを作るって凄いですね。サッカーの方は中学・高校と続けられたんですか?

中学校は監督がいるかいないかわからない状況でサッカーを続けていました。高校は、超体育会系のサッカー部で、1年生の時はずっとボール拾い。自分に合わず途中で辞めてしまいました。部活を辞めてからは放課後が毎日暇で自分の軸がなくなった感覚がありました。そうして2年生になった頃に、僕と同じような理由で野球部を辞めた友達が「バンドやらんか?」と声をかけてくれたんです。どうせ暇だったし特にこの先やることもなかったのでバンドを始め、結果的に高校の文化祭にも出れて楽しい高校生活を送ることができました。サッカーに代わるモノではなかったけど、熱中できるモノを見つけることができました。

熱中するものがないと確かに退屈しますね。バンドは大学でも続けられたんですか?

バンドは大学2年生まで続けました。

大学生の時の経験でバンド以外に印象に残っている出来事があれば教えてください!

高校の研修旅行で1ヶ月くらい海外留学の機会がありました。私はカナダへ留学することにして、1ヶ月間カナダで語学を学んだり遊んだりして日本に帰国しました。そして、その2週間後にアメリカで9.11テロが起こったのです。

2週間遅れてたら……

そうです。テロが起こってから空港は閉鎖されたので帰れなかったかもしれません。

当時はその経験をどう捉えていましたか?

「この前までいたところなのに……なんでこうなったんだろう」という悲しみの気持ちがありました。この体験を機に国際情勢について考えるようになりました。

その学びは大学卒業後の進路に影響を与えましたか?

そうですね。卒業後は東京にあるIT企業に入社しました。あの経験から社会問題についての意識が出てきました。就職活動では色々な業務を体験したのですが、ある通信会社の説明会で通信の未来像を見たときに「これだ!」と思いました。インターネットであれば色々な人々と繋がることができるし、この業界だからこそ出来ることが多いなと思い進路を決めました。

そこから京都に戻ってきたのはどうしてですか?

京都に住む母親に病気が発覚したんです。初めて身近に死を感じ、どうしたら良いか分からなかったので京都に戻りました。また、その後2011年に東日本大震災があって、多くの人が亡くなりました。その事実を目の当たりにし、人はいつ死んでしまうか自分では選べないんだとも思いました。

なるほど、そうした背景があったのですね。今西社長が他の人と違うと思うところはどんなところですか?

大したことではないんですが、ずっと考えているところですかね。オンとオフというのが僕にはないわけです。ずっと考え続けています。

考え続ける……しんどくないんですか?

考えるのが好きなんですね。もともと何かを常に考えるタイプだったので、考えるのは辛くないです。

ご両親も考える続けるタイプでしたか?

そうですね、父も経営者をしていて僕と似たような考え方をしています。

20代から30代で変わったことはありますか?

僕が20代の頃は、まだまだ自分が与えられることばかり考えていました。子どもと大人の差は「他者に何かを与えられる人かどうか」だと思うので、そういう意味で僕の20代は子どもだった気がします。

そうなんですね。もしいま大学生に戻れるとしたら何をしたいですか?

留学で色々なところに行きたいです。今だと肩書きがついてしまうけど、学生だからこそ仕事と関係ないカタチで普通の友達になれると思うんです。それが理想ですね。

留学いいですね!では最後に大学生に対してメッセージをお願いします。

何でもいいから夢中になれることを見つけてほしいです。インターンシップなども、「就活のために」という人が多いけど、「自分が夢中になれるものをやる」でいいと思うんです。自分の中に夢中になれるものがないことほど辛いことはないです。目的はなくとも「これを夢中にやってきたんです!」っていう人の方が魅力的で楽しそうに見える。「将来に活きる」とか考えなくていいから、何か夢中になれることを見つけてそれに没頭して過ごしたら、素敵な人になるんじゃないかなって思います。

「ずっと考え続ける」というのは自分にはない側面だったので多様性を知るとても良い機会になりました!今西社長ありがとうございました!