「逆上がり」の視点を持つ-中山社長に学ぶ-

中山 誠(なかやま まこと)

株式会社ジュピター 代表取締役社長
生年:1962年

中山社長、本日はよろしくお願いいたします!

よろしくお願いします。

まず、中山社長の幼少期について教えてください!

私はお風呂屋の息子として生まれました。親の仕事が忙しかったので基本ほったらかしで育ちましたね。仕事は毎日夜中の0時、1時まで続くから親も疲れてて、幼稚園はいつも寝坊してバスに乗れなかった記憶があります。そして私が小学生の時に父がプレス工場を創りました。

プレス工場……ですか?

はい、今では(株)新生工業という会社になっているのですが、私もはじめはどうして創ったのだろう、と疑問に思っていました。きっかけは知り合いの人に誘われたからなのですが、ちょうどその頃、銭湯のお湯を沸かす燃料が木の屑から油に変わり始めていました。それで今まで木の屑を置いていたスペースがいらなくなって、その場所で金属加工の仕事を始めたのです。

そうなのですね!中山社長は家のお手伝いはされていましたか?

小学生の時はお風呂屋の方でお手伝いをしていたのですが、お客様の中には良いおじさま方がいてね、お年玉をくれるんです。それで私はどうすればお金をもらえるかを考えていました(笑)。そのおじさま方が喜ぶことをしたら良いだろう、と考えて背中を流したりしていました。

小学生ながらすごいこと考えてますね(笑)。中学・高校時代はどうでしたか?

中学生の時は陸上をやっていて、高校に入ったらその陸上を一年でやめてしまいました。そこからは、どうしようもないくらいに遊びましたね。ビアガーデンでアルバイトをしたり、新生工業のお手伝いもしていました。当時は新卒の初任給以上に稼いでいたこともあり、アルバイトだけでも生活できるんじゃないかって思っていました。

その頃は将来の夢とかありましたか?

将来は自分で商売をしてみたい、とは思っていました。漠然と父親の10倍大きな会社を創りたいな、と。ただ、特に何かしたかったわけではなくて、父親が紹介してくれた会社に就職しました。

どのような会社なのでしょうか?

ゲーム会社です。そこで様々なことを学んで、色々な方とのご縁をいただけました。その後、自分で会社を設立しました。

ご縁によって生まれる人脈って素敵ですね!

そうですね。そして人脈というのは、結局運の良さに関係する気がするんです。良い人脈を築くと、良い人に出会える。良い人に出会うと、良い仕事に出会う確率が高くなる。人が変わるタイミングにはいつも良い人がいる。だから僕は高校時代もっと勉強して、友達を作っておけば良かったって今になって思います。

そうした良い人に出会うには、どうしたら良いのでしょう。

ここぞと思う人には何かご縁があります。相手との絆を大切にできていなくても、もう一編チャンスがあるものです。こんなところで出会うか!という出会いが私にも何度かありました。それって、「相手の大切さに気づけなかったのなら、もう一回機会をつくるから」という神様からのメッセージのようにも聞こえるわけです。だから、焦らずにじっくりチャンスを待ったら良いのではないかと思います。

なるほど!中山社長は今の大学生を見てどう思いますか?

私が大学生を見ていて思うことは「弱点を自覚している人ほど成長が早い」ということです。自分を弱いと思う人は弱みをなくそうと思うから、失敗をちゃんと「失敗」と認めるわけです。だからそういう人は成長が早い。

最後に大学生に対してメッセージがありましたら、よろしくお願いします。

私がたまに使っている「逆上がりの法則」っていうのがあるんです。逆上がりって「できる人」と「できない人」、もしくは「できそうな人」では見えている景色が違いますよね。人間の成長の過程もそれと似たようなところがあって、「成長した人」と「していない人」、もしくは「している途中の人」は見えている景色が全然違います。我々大人の役割は、どの景色を見ている人もサポートすることです。学生の皆さんには自分たちの信じる道を全力で突き進んで、高い視点から景色を見て欲しいと思います。

話してても始終優しい雰囲気で進んだインタビュー取材。それはきっと中山社長が苦労されてきたからこそのものだったんだと思います。中山社長に教えていただいた「ご縁」を大切にしていきたいと思います、ありがとうございました!