株式会社センチュリークリエイティブの林社長に取材!

「経営者のパートナーになりたい」と大学生の頃から会計を勉強し、会計事務所に就職。しかし、自分のやりたいことと何か違う!?そんな時、中小企業診断士という資格があることを知り、現在はその資格を活かして京都の経営者へのサポートを行っている。そんな林社長の原点とは?

林 勇作(はやし ゆうさく)

株式会社センチュリークリエイティブ 代表取締役
生年:1965年

林社長の現在のお仕事について教えてください!

現在、1つは100年企業コーディネーターとして京都老舗企業の研究を通じ、老舗の学びを書籍、講演、老舗を巡るツアーで伝える事業と2つ目に中小企業診断士として経営者の相談役や起業家支援、事業継承にかかわるコンサルティングの仕事をしています。

魅力的なお仕事ですね!今の仕事をされる経緯を教えてください!

高校生の時はインテリア関係のお仕事をやろうと思っていたんです。それで大阪市立大学を受験したのですが、落ちてしまったんです。その間違いの原因が普段なら考えられない凡ミスだったと後で聞いて、これは神様の思し召しかとも思いました。(笑)それで「僕はインテリアの業界に行く運命じゃない」と思い、方向を変えることにしました。

そこで方向性を一気に変えることになるんですね!

浪人することになって、何がいいかなって職業の向き不向きを見ていたら、税理士という仕事が自分に向いているとわかったんです。親は豆腐屋の仕事をしていて、お金に苦労していたので「会計の仕事をすれば、何か役に立つんじゃないか?」ということで商学部にしました。

あれ?豆腐屋を継ぐことは考えていなかったんですか?

全くありませんでしたね。小さい時によくお手伝いをしていましたが、寒い時に水の中に手を入れて朝早くから仕事をするのは、自分には無理だって思いましたね。弟がいたからやってくれるだろうと思い、僕は親に「税理士の仕事に就いた方が良い」と思わせようと勉強を頑張りましたね。

そうだったんですね。税理士のお仕事は家庭環境とも重なったんですね。

そうですね。実家の豆腐屋は70年くらい続いた老舗でしたが、経営は全部どんぶり勘定でした。当時はせっかく良いものを作って儲かっているはずなのに、どうして大きくならないのだろう、と思っていました。そこから将来は経営者の相談役、頼り甲斐のあるパートナーになりたいと思うようになりましたね。

取材風景

そんな想いで大学卒業後は老舗の会計事務所に就職されるんですね。

そうです。税理士が適任だと思っていたんですけど、税理士は経営の勉強しないんです。経営って何と聞いてはっきり答えられる人がいない。僕自身、ある会社の売り上げが低迷している時、経営者から「どうやったら売り上げ上がんの?」と聞かれて、苦し紛れに「その答えは社長の頭の中にあるんちゃいますか?」と答えてしまったことがあるんです。そのうちに「こんな自分ではだめだ」と感じるようになりました。学生時代に抱いていた「経営者のパートナーになりたい」という自分の夢とは違う仕事をしていることに気づきました。

確かに、少しだけ違うように思います。

そんな時に経営の資格で「中小企業診断士」というのを見つけました。人・物・金・情報・理念、全てを学び、経営に直結する資格です。それを知った時に、「本当にやりたかったのはこれだ!」と思い、その方向に舵を切ることができました。

それで理想の仕事ができるようになったんですね!

それからしばらくして、最近弟が継承していた豆腐屋を廃業したのです。ショックでした。まさか廃業するとは思ってなかった。それまでも色々なアドバイスをしてたけど、いうことを聞いてくれなかった。本当の意味で「経営者を助ける」とはどういうことか必死に考えました。特に事業継承を考えていた時に、老舗に目をつけました。200年、300年続いている会社には何か秘密があるんじゃないか。そこから京都に昔からある老舗企業を研究し、今の仕事につながっています。

紆余曲折を経ながらも軸にあった想いは変わらなかったんですね。社長にとっての20代はどんな時間でしたか?

20代はお金も技術も人脈も全部なかったですね。それでも楽しかったですよ。失敗をいっぱいしました。怒られたこともある、恥ずかしかったこともある。でも20代だからこそ許されたこともあるんです。だから失敗しておいてよかったなと思います。

20代でしたたくさんの失敗経験が今のお仕事につながっているのですね!林社長、ありがとうございました!

たくさんの失敗をしたことによって、自分の軸が明瞭になっていく、、
参考となる生き方を教えてくれてありがとうございました!