一流とそうでない人の差-木村社長に学ぶ-

木村 俊昭(きむら としあき)

株式会社TNCブライダルサービス 代表取締役
生年:1956年

ブライダルサービスという僕にはまだ馴染みのない分野で活躍している経営者への取材。幼少期はどのように過ごしたのだろうか?その環境は木村社長にどのような影響を与えたのだろうか?その辺りを今回の取材では聞いていきたいと思う。

木村社長の幼少期の環境について教えてください!

私は呉服屋を営んでいる家で生まれました。昔ながらの伝統を守る家柄でしたね。小さい頃から仕入れに連れて行かれたり、家でもお金の勘定をしているところを見て育ちました。休み関係なしで、今でいう「残業」を親はずっと家でしていました。そういうのは自分にとって当たり前のようになっていましたね。

幼少期からそうした環境の中で育ったことは木村社長にどのような影響を与えましたか?

私は美大に進学したのですが、学校で課題が出されるんですね。その課題はポスターだったり絵画だったりと様々ですが、自分が「これだ」と思ったもの、つまり好きなもの、思い入れのある課題に対しては寝食を忘れるくらい作業に没頭しました。幼少期に親の姿を見ていたことが、少なからず影響していたように思います。

それは会社を経営するようになっても変わりませんでしたか?

そうですね。やりたくないことに対しては頑張りが利きませんが、やりたいことに対しては人一倍時間と熱量をかけて取り組んでいました。決められた時間の中だけで作業するだけでは、見えないものがあります。これは僕だけでなくて、職人さんも同じなんですよね。

職人さん……ですか?

はい。仕事柄、着物やドレスをつくる職人さんと関わりを持つことが多くなりました。その中で多くの職人さんを見ていると、そこに一流とそうではない人の違いを見いだすことができるのです。それは「技術」ではなく「意識」の差でした。先代から受け継いだ技術を磨き、進歩させようという意識。職人さんの中でも一流の人はそこに込める熱、意識がそうではない人と全然違うのです。それは結局、自分がその仕事に対して「本当に自分のやりたいことをやっているか」の違いだと思うのです。

自分のやりたいこと……

でも時代の流れで、そんな一流の職人さんが食べていけなくなっている。機械化が進んで、仕事が奪われてきている。それをどうにかしないといけないと思い、そのために今は動いています。

それが今のブライダルサービスになるのですね!20代のうちにやっておいたら良いことがあれば教えてください!

「やりたい」と思ったことは、行動に移した方が良いと思っています。何かをやりたい気持ちを持っていても、それを実行しない人が多いように感じます。失敗が怖い、計画を完璧にしてから動こう、そう思っているのかもしれないですが、それでは何も動きません。もったいないように思います。それから、自分が生きていく道を早めに確立させておく方が良いですね。

ありがとうございます!最後に大学生にメッセージをお願いします!

大学生の中には今、不安を抱えている人がいるかもしれません。そんな風に感じるのは、正しい判断をする自信がないから。それでも自分を信じて、その時点で正しいと思う判断をする。そして、自分の道を切り開く。不安があっても、一歩先に進めば何か糸口が見えてくるものです。経験を通して判断力もついてきますから、若いうちは目の前のことを、好きなことを、とにかくやってみると良いと思いますよ。

木村社長の幼少期がいかに現在の活動に影響を与えているか、を今回の取材で明らかにすることができました。職人さんの仕事が失われてきた昨今、自分たちにできることを探していきたい。