人との出会いで「自分」をつくる-土山社長に学ぶ-

土山 雅之(つちやま まさゆき)

土山印刷株式会社 代表取締役社長
生年:1966年

土山社長、本日はよろしくお願いいたします。

こちらこそ、お願いします。

早速、土山社長の生い立ちについてお伺いしたいのですが、社長は小さい時、どんな少年だったんですか?

小さい頃は体が弱かったので、強くなりたいという夢がありました。なので学生の時は中学で野球、高校で柔道、大学で相撲をやっていました。おかげで体は随分と強くなりましたよ。

たしかに、とても弱くは見えません!経営者になることは考えていましたか?

父親が会社を経営していた頃に私は生まれました。その影響もあってか、物心ついた頃から「経営者っていいな」と思っていました。ただ、そこまで真面目に考えていたわけではなくて、「経営者になったらお金持ちになれるんだろうなあ」というなんとなくの理由でした。先代の後を継ぐかどうかは考えていませんでしたが、どこかの会社の経営者になってみたいとは思っていました。

そうだったんですね。学生の時はどんな生活をされていたのですか?

大学生の時はいわゆる広く浅く勉強をしていましたね。近所にあるジュンク堂書店に行って、自分が興味のある分野の本を大量に購入して乱読していました。あとは部活があったり、ゼミがあったり、でした。

ゼミは大変でしたか?

楽しかったですよ。学校の講義にはあまり出ていなかったのですが、ゼミは自分の興味があるマーケティングの話だったのでちゃんと出席していました。内容としては1週間で課題本の指定箇所50ページを読んで、意見をまとめてディスカッションをするといったもの。もともとディスカッションは好きだったので、友達と意見を交わし合う時間はとても良い時間だったなと思います。

大学生の時に将来の不安はありませんでしたか?

なかったですね。当時はバブル期で浮ついた時代だったから、今の人たちが考えているような「社会のため」という視点はありませんでしたし、明確な目標意識というものもありませんでした。漠然と経営者になっていい暮らしがしたいな、という程度でした。

時代背景の影響ってすごく大きいんですね、当時の楽しかったことはどんなことですか?

大学生の頃は相撲をしていたので、ちゃんこ鍋を先輩のところに行って食べさせてもらったり、お酒飲みすぎて倒れたり、ふわふわとした楽しい時代でした。色々なところに遊びに行ったりしていました。その頃の人って進むべき道がだいたい決まっていたんですね。みんな考えることは「より豊かに、より高い地位に」といったこと。それ以外はあまり考えていなかったですね。

大学生を謳歌されていたようで楽しそうです。

私は今の若い人と話していると、みなさん社会のことをしっかり考えていてすごいなと思います。

どちらが良い悪いとかではないのですね。社長の人生を振り返ってターニングポイントはなんでしたか?

人との出会いですね。私は「自分」とは何かというものをもともと持っていたわけではなく、色々な人と出会う中で形作られていきました。自分の人生の転機には必ず人とのご縁がありました。

座右の銘は何かありますか?

「得意淡然 失意泰然」という言葉は自分の中で大切にしています。得意淡然、つまり物事が上手くいって得意な気分の時は淡々とした態度でいて、失意泰然、失意の時はやせ我慢でいいからゆっくりと落ち着いてきていることを指します。経営者をしている自分はこうありたいと思っています。

いい言葉ですね。最後に大学生にメッセージをお願いします!!

今の大学生は「自分自身がどうするか」という意識がすごく強いと感じています。良い意味で自分をしっかり持ってると言えるけど、それによって可能性が狭まってしまうのではないかとも思います。私たちの頃は範囲を狭めず色々な人と会っていましたし、それが当たり前だと思っていました。今の人たちは、はっきりと「この人!」っていう人を見つけにいっているように感じます。両方把握した上で道を進んでほしいなと思います。昔の大学生と違って今の大学生は社会に対して課題感を持っている人が多いのだから、どんどんチャレンジをして、情報化時代を縦横無尽に突き進んでください。

インタビュー中に楽しそうに話されているのが印象的でした。大学生の間に色々なことを経験しながら謳歌していきたいと思います!土山社長ありがとうございました!